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多様性の強さ  「閉塞経済」


e0071319_8565317.jpgちょっと春めいてきた今日この頃、昼から眠くなってきます・・・・(笑。

春といえば、いよいよ今春から、「裁判員制度」が始まるようです。

ちょっと疑問に思うのは、
国民の理解しやすい納得のいく裁判
を目指すという名分で、「司法」への「一般国民(刑法のアマチュア)」の直接参加が義務付けられているということです。
それだったら、
国民の理解しやすい納得のいく政治
を目指して、「政治員」とかいう立場で「行政・立法」への「一般国民」の直接参加、というのもアリなんじゃないかと・・・・(笑。

「代議員制自体が国民の政治参加であり、国民主権、民主主義そのものじゃないか!」
と言われそうですが、今の小選挙区制などを見ていると、選挙で選ばれる前に「選ばれる」必要があり・・・・。
親分」の覚えよろしくなければ、選んでもらえないという・・・・。
裸一貫打って出たとしても、「地盤・看板・カバン」や「政・財・官界の人脈」、「知名度」がないと、当選する可能性は極端に低く・・・・。
決して私が選挙に出たいという話ではなく(笑、小選挙区制の問題点、「機会の不均等」の話です。


市場原理主義者も「機会の均等」には賛成でしょうから、
「あ、なんや手紙が来ちょったよ~」で、自治会の役員的に国政参加もアリかと・・・・(笑。
政治員制度」によって、財政や年金の現状、税金の適切な分配等、
官僚任せでない、行政・立法府が果たすべき責任・役割を国民が理解すれば、
選挙の度に顔色をうかがってアメを配る」必要もなく、
一貫した、スムーズな政策立案・実行ができるのではないかと思います。

また、代議員制が世界の民主主義の「グローバル・スタンダード」だとしても、
そもそも「プロ」でないと政治は出来ないの?という疑問もあり・・・・。
ちょいと前までの国会では、大臣への質問に官僚が答えてましたし(笑、
大臣本人が話す場合でも後ろの官僚からメモが差し入れされ・・・・(笑。
「政策のプロじゃなくてもいいんだ!別の意味の『プロ』だったら!!」
と言われそうですが・・・・(笑。

この「100年に1度」の不況を受け、国会議員の定数削減の話も出ているようで、
ある程度の割合を「政治員」が「代行」すれば、
その「政治員」の本業の休職期間中の給料を国が全額負担したとしても、
かなりの「人件費のコスト削減」に繋がるはず・・・・。

どうも抵抗があるという方は、「派遣社員」みたいなものと考えて頂ければ・・・・(笑。
規制緩和!」「自由化!」「大きな政府から小さな政府へ!」という、錦の御旗にもかなうことうけあいです(笑。
ただ、派遣社員にした場合、「このウマシカ野郎!」「ウマシカ野郎とは何だ!?」で
急に「ウマシカ野郎?解散」になった時、通知無しでいきなりの「派遣切り」になる危険性がありますが・・・・(笑。

ま、「政治員制度」の実現の可能性、どんなものでしょうか・・・・?(笑。


さて、すっかり長くなってしまい、横にいる嫁女がウンザリした顔をしていますので(笑、
表題の「閉塞経済」は、改頁してご紹介致します(笑。




著者は、以前ご紹介した「月光仮面の経済学」と同じ、慶大教授の金子勝氏です。

最初に、何故世界中が不況に陥るようなサブプライム・ショックが、アメリカ発で起こったのかを経済の動きで説明し、
全てはバブル(金余り)が原因だと解き明かしています。
実際に影響を受けている1人として、その内容には驚きと、根の深さを感じました。

第1次石油ショック以降の、為替の「変動相場制」(政府の介入)、「金融自由化」「金融緩和」(過剰流動性)が原因の
市場のバブル(金余り)には、「ミクロ経済学」(新古典派。市場原理主義で緊縮財政)や「マクロ経済学」(ケインジアン。
減税・公共事業などの財政出動や低金利政策)では対応できない、と著者は説きます。
何故なら、通常の市場のメカニズム((需要と供給の法則)を解く二つの主流経済学の教科書には、「人々の期待」で動くバブルは、
最初から載っていない、と。

また、ホモ・エコノミカス(計算高く、利益のみを追求する人間)を前提にした、私有財産制に基づく主流経済学には、
そもそも人権や生存権、平等、社会保障などの概念は無く、それはあくまで社会主義に対抗する為に後から付け足しただけ
だ、と。
主流経済学にはない、時間(将来の世代)と空間を組み込んだ普遍的なものに公共性があると考え、正面から論理として扱わない限り
駄目だ、と訴えています。

具体的な日本の取るべき政策として、
「大量生産向けの勤勉なワーカー育成ではなく、新技術や付加価値、
 OS(オペレーティング・システム。ルール)を生み出せる人材育成の為の、教育への投資」
「環境問題をクリアし、関連需要を誘発する新エネルギー開発への投資」
「食糧危機に対応する為の自給率アップ」
を上げています。
みんなで貧乏になる分には一向に構いませんが(笑、その時に食料を輸入するお金があるかどうか分からないので、
現実問題として食糧自給率は大事でしょう。

「自由」「平等」「機会の均等」「結果の平等」(所得の再分配)が両立するかという命題については、
「構造改革」論者が、「『機会の均等』さえ保証すればいい、フリーライダー(ただ乗り)に再分配すると、努力している・能力のある
 人達がやる気を無くし活力を失う」
というのに対して、
「セーフテーネット無しで自由に競争しろというのは、下のネット無しでサーカスの空中ブランコをやれというのと同じで、
 思い切った行動がとれなくなり、消費も縮小する。最低限の生活保障の上に立って初めて、自由な競争ができる。」
と。

運動会の徒競走で、みんな手を繋いでゴールするのが平等ではなく、足が速い子、国語が得意な子、算数が得意な子、理科が得意な子、
社会が得意な子、美術が得意な子、技術が得意な子を、多様な価値でそれぞれ認めるのが平等だと。
良い医者と、良い農作物を作る農民と、良いモノを作る職人を「同じものさし」で計れるはずがないのは当たり前で、
それぞれの分野で良い物・サービスを提供する中で競争がある、と。

ダーウィンの進化論を、市場原理主義者達は「弱肉強食」「優勝劣敗」による淘汰の正当性・不可避性として例に出すが、
ダーウィンにとって問題だったのは、同じ種の内部の弱肉強食では無く、種そのものの適者生存で、「適応」という概念が重要だったと。
環境変化に適応したものだけが生き残ることができ、その為には種の中に多様性を抱えていることが極めて重要で、
生態系の議論と同じく、複数の価値がある方がリスクに強い、と。
民主主義は、非効率だけれどもリスクに強い、と。

この他、現行の年金制度の問題や、インセンティブ制(出来高制)を取り入れた医療・介護の惨状などを取り上げ、
「大変だ」「駄目だ」で終わらず、具体的で実現可能な対策が提示されています。

かなり要点を絞ったつもりですが、如何せん内容が濃く、長文となってしまいました。
私にとってはかなりの「噛み応え」がある本でしたが(笑、久しぶりに一気に読み切りました。
著者が最後に記した一文、「通説を根底から疑わなければいけない時代」に、この本は一読以上の価値があると思います。


by syotikure | 2009-02-10 00:05 | 趣味(その他) | Trackback | Comments(2)
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Commented by 小久保 at 2009-02-11 06:14 x
政治員制度。おもしろいですね。
こちらのほうが、参加できそうです。
演説みていても距離かんじますものね。
Commented by syotikure at 2009-02-11 20:20
>小久保さん、こんばんは。

裁判員制度がアリならば、政治員制度もアリ
のように思うんですが・・・・(笑。
「権力は腐敗する」
国民による権力監視の機会は、
多過ぎるということはないと思います。
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