「唐津くんち」の影響か、唐津周辺は宿泊先の空きが少なく、また往きとは違う道を通って帰るのに、 どの辺に泊まるのが便利か色々検討してみたところ、意外に熊本の八代辺りが観光地等近場になくて混まず、 帰るのにも比較的近いから良さそうだということで、その日のうちに高速で八代まで移動して市内のホテルで一泊・・・・。 翌日、特にどこへ行くあてもなかったので(笑、R3からR443へ右に入り、 道沿いの熟した柿などを眺めながらのんびり走ってると、「日向往還」R218に突き当り、 右折して美里町という町を抜けた辺りで、左手に大きな石橋が見えてきました。 江戸後期、弘化4年(1847年)架橋の、霊台橋(れいたいきょう)です。 案内看板の説明や ウィキペディアの解説 によると、 「この場所は緑川本流の最大の難所(急流)で、木橋も架けられたが再三流失したことから、惣庄屋の篠原善兵衛が石橋の架橋を発案、 自らも出資して種山石工の卯助に建設を依頼し、卯助は兄弟の宇市、丈八、地元の大工・伴七と供に弘化3年(1846年)工事を開始、 参加した大工の数72人、地元住民の協力延べ43,967人にのぼり、翌年の弘化4年(1847年)当時としては 前例の無い大きさの石橋を完成させた。 梅雨と台風が来る季節を避けて造られた為、わずか6~7か月の工事期間であり、地元農民の協力で予定より早く工事が終わったことが、 中国の古典『孟子』の中の文王霊台建造の話に類似すると考えた篠原善兵衛は、この故事にあやかり『霊台橋』と名付けた」 ということです。 右側奥に見える鉄骨製の新霊台橋がかかるまでは、石橋の上に更に石垣を積んで道を平らにし、バスやトラックなども通っていたそうで、 当時の 種山石工 の技術の高さがうかがえます。 写真を撮ってる時は気付かなかったんですが(笑、手前にもう一つアーチがあって、川沿いを行き来するのに作られたもののようです。 対岸からの眺め。 橋の横には、重厚で頑丈そうな二段の石組も見えます。 案内看板によると、この美里町には全部で38の石橋があるということだったので、 特に予定もないことだし(笑、主だったものだけでも見て回ろうかということに・・・・。 次に向かったのがこちら、同じく江戸後期の文政12~13年(1829~30年)架橋の二俣橋です。 奥にアーチが見えるのが分かるでしょうか。 2本の川の合流地点にL字型に並ぶ双子の橋で、形、大きさ、造りがほぼ同じというのは全国でも珍しいそうです。 ちなみにこの橋、 「10月から翌年2月にかけて、午前11時半から正午くらいまでの約30分間『ハートマーク』が現れ、 2年前、静岡市のNPO法人が、プロポーズにふさわしい『恋人の聖地』に認定。カップルに人気のスポット」 だそうで。(朝日新聞デジタル版2013年11月18日) 「ただし、名称は『フタマタ』ですが」 というオチまで付いてました(笑。 嘉永2年(1849年)架橋の、大窪橋。 田畑の中に、こんもりとかかっていました。 橋のたもとには桜が立ち、春先の光景を想像させました・・・・。
by syotikure
| 2014-11-04 21:26
| 旅
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