最近、網野善彦氏の著作にハマっております。 その流れで、宮本常一著「忘れられた日本人」も知り・・・・。 日本を、海に囲まれて「閉ざされた」島国と見るのか、 大海原に「開かれた」海洋国と見るのかでは、 歴史認識に大きな違いが出てくると思います。 海洋民や海賊には以前から興味があり、ある県北の取引先の方が、 「うちの社長一族は元々海賊で、祭の時やらは小銭がギッシリ詰まった甕を門前に置いて、みんなに好きに持って行かせよったげなです」 と笑いながら仰られていたことが、妙に印象に残っていまして・・・・。 この休み、久しぶりに珍しい焼酎でも飲もうかと開けたのが、壱岐の焼酎「ちんぐ」と「ちんぐ 黒麹仕込み」 蒸留酒の日本への伝来には大きく二説あるようで、そのうちの一つ、朝鮮半島伝来説の本家の焼酎です。 海洋民繋がりで、琉球(ベトナム製)のショットグラスで味わうことに・・・・。 「ちんぐ」の方は、常圧と減圧のブレンドですっきりとした飲み口。 「ちんぐ 黒麹仕込み」の方は、常圧で麦の香ばしさと甘みがストレートに味わえます。 下戸の嫁女評は、「黒麹の方が甘みがあって飲みやしいね」ということでした。 ![]() 網野氏の著作によると、「日本」という国号を空から降ってきたかのように当たり前に使っているが、 689年に施行された飛鳥浄御原令(あすかきよみはらりょう)から始まったというのが大方の学者の見解で、 対外的にもそれまでの「倭国」から「日本国」に切り替えたそうです。 そもそも「日本」という名前自体、「太陽の昇る東側の国」という「中国目線」なのでは?ということで(笑。 本日の「建国記念日」も、戦前の紀元節、神武天皇即位の日という「神話」が元で、 学術的には何の根拠も無い、ということでした(笑。 バブル期に遷都論が起こって、いくつかの都市の首長が手を上げたら、京の都に住む大アルコールメーカーの会長が、 「東北には熊襲が住んでいる。そんなところを首都には出来ない」 と言って、東北の人達にそのメーカーの商品が総スカンを食らったというのは有名な話ですが(笑、 どこの「立ち位置」から見るかによって、史観は大きく変わります。 大体「熊襲」は南九州の住人ですし、この会長の「辺境」への認識もそのレベルだったのでしょう(笑。 ま、「日本」という国号が出来た頃は、東北と南九州は「日本国」の内ではなかったそうですので、 この会長の認識は1,300年前のまま止まっていたのかもしれませんが・・・・(笑。 網野氏は、明治維新前後に活発に動いた「薩・長・土・肥」は、密貿易(あくまで徳川幕府目線での、ですが 笑)で力を蓄えた国々ではないか、と書いています。 日向の海洋民は、伊予の河野水軍や肥前の松浦党と関係があるそうですので、 韓国語で「親友」という意味の「ちんぐ」を飲みながら、 もしかしたら先祖も漕ぎ出していたかもしれない海の彼方に、 また海洋民の来し方に、思いをはせてみたいと思います・・・・。 ま、私の先祖は、判る範囲では「百姓」の「農人」でしたので、あまり関係ないかもしれませんが・・・・(笑。
by syotikure
| 2010-02-11 23:45
| 焼酎・酒
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