この休み、福岡県は北九州市の門司区にある、陶房 郷原さんを訪れました。 門司港の旧大阪商船の2Fギャラリーで見かけて以来気になっていて、 先の休みは「唐津のぐい呑み」、となれば、次は「備前の徳利」に行き着くのは、私的には自然の流れ・・・・(笑。 ただ、ギャラリーで手に入れたリーフレットにある郷原氏の経歴を読むと、 備前焼の人間国宝である山本陶秀氏のもとで10年程修行され、 その後ご出身地の門司に帰られ、ご自分で穴窯を築かれて作陶を続けられているという事だったので、 ちょっと自分の「身の丈」には合わないかも、と思っていました。 陶房を訪れ、奥様にご案内頂くと、やはりかなりの作品が並べられていて・・・・。 しかし、意外にも結構「身近」な感じで、やっぱり来てみないと判らないもんだと・・・・。 これまで、「焼きものは一期一会」と知りつつも、諸事情(笑 で後悔してきたことが何度もありましたので、 これは即日で決めようと、ひたすら作品を見ることに専念・・・・。 ![]() 郷原氏ご本人にお会いして色々と話をさせて頂くと、実は同世代だということが判り。 備前から土を運ばれ作陶されていること、田土だけでなく山土も使われていること、 室町・桃山期の古備前の良さを追求する為、登り窯ではなく穴窯を使われていることなどに、 真摯さとこだわりを感じました・・・・。 一見地に根を生やした風の、ご自宅兼展示場の古民家が、 実は他所にあった古い蔵などを解体して運び込み、この地で合体再構築!されたものであること、 土壁などの部分は、奥様とご一緒に手を入れ続けられていることなど、 備前焼以外でも興味を惹かれることが多かったです。 色々な角度から楽しめる徳利。窯変、かせ胡麻(降った灰釉が溶けずカサカサになったもの)と、変化が多いです。 ![]() 若干黒めのぐい呑み。石はぜ(粘土の中の小石がはぜた跡)と玉だれ(流れて固まった灰釉)が、炎の激しさを感じさせます。 窯詰めの際、ぐい呑みを横にして、下とくっつかないよう耐火性の高い粘土を間に四つ入れておくと、炎が粘土以外のところを巡って、こういう色合いが出来上がるそうです。 こちらは、若干赤めのぐい呑み。ほぼ片面全体に玉だれがかかって、 その裏面は、ご覧の通り鮮やかな赤み・・・・。 嫁女へのお土産、銘々皿。質実剛健さ、牡丹餅(皿の上に小さな器などを乗せて焼いた時の「抜け」)や火襷の変化もあり、食卓で目を楽しませてくれそうです・・・・。 これは、頂いた「左馬の茶碗」。初窯を焚いた時に作る、縁起物だそうです。 馬の文字が「鏡文字」になっています。「うま」を逆から読むと「まう(舞う)」であり、めでたいとか、人を乗せた馬は左に倒れないので不倒の意味があるようです。 落語で「左馬」を聞いた記憶がありますが、あれは艶噺だったような・・・・(笑。 色々な面で得ることの多かった、今回の窯訪問でした。
by syotikure
| 2009-11-16 21:05
| 備前焼
|
Comments(2)
|
カテゴリ
タグ
季(300)
ドライブ(191) 機(155) 絶景(113) 歴史(101) 絶品(98) 散歩(89) 起(84) 酒器(77) 沖縄(62) 霧島(61) お土産(51) 麦焼酎(30) 米焼酎(25) 盆栽(花もの)(25) 和(22) 読書(22) 芋焼酎(19) 盆栽(雑木)(16) 泡盛(14) 盆栽(松柏)(10) 焼き物(6) スポーツ(5) 盆栽(5) DVD・CD(5) 盆栽(松柏)(3) 焼きもの(3) ウィスキー(3) その他の焼酎(2) 犬(1) 盆栽(実もの)(1) 黒糖焼酎(1) 検索
バナー・リンク
にほんブログ村 にほんブログ村 ![]() 宮崎県ランキング ・地元宮崎の焼酎と、正調粕取り焼酎の殿堂 南ん風 ・地元宮崎発の焼酎BBS しょちくれケンちゃん掲示板 ・球磨焼酎の殿堂 焼酎盆地 ・富山の焼酎探求家 越中芋組 ・建築設計女史の癒し系ブログ 木のこと。緑のことば。 そしてHP 小久保美香建築設計事務所 ・奈良の酒屋さん&パティシェ おたぬきの酒壷with3時のおやつ ・久家本店公式ブログ 常蔵ファンクラブ ・宮崎焼酎蔵元一覧 宮崎の本格焼酎 匠の蔵 ・門司に築いた穴窯で古備前を追求する、まじめなやきものやさん 郷原さん家の陶房だより フォロー中のブログ
酎州大分の麦焼酎バンザイ! 立ち呑み漂流 新規就農物語☆・・・農で起業! 立ち呑み漂流別館(立ち呑... ちまちま人生 節約ミニ盆栽記 いつまで続くか私の盆栽ブログ+ 焼酎看板コレクション 公民館東分館 dekitasiko おやめいけのヘロヘロ酒日記 なないろの風景 工房 無 彩々な風景 ~A Day... 宮崎弁データベース 櫨ノ谷便り 気ままなラクガキ帳 ファン
記事ランキング
ライフログ
マイ・フェバリット
最近読んだ本
以前の記事
2020年 12月 2020年 11月 2020年 01月 2018年 10月 2018年 05月 2018年 02月 2018年 01月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 11月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 その他のジャンル
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||