門司の備前焼 ~ 陶房 郷原 ~


この休み、福岡県は北九州市の門司区にある、陶房 郷原さんを訪れました。

門司港の旧大阪商船の2Fギャラリーで見かけて以来気になっていて、
先の休みは「唐津のぐい呑み」、となれば、次は「備前の徳利」に行き着くのは、私的には自然の流れ・・・・(笑。

ただ、ギャラリーで手に入れたリーフレットにある郷原氏の経歴を読むと、
備前焼の人間国宝である山本陶秀氏のもとで10年程修行され、
その後ご出身地の門司に帰られ、ご自分で穴窯を築かれて作陶を続けられているという事だったので、
ちょっと自分の「身の丈」には合わないかも、と思っていました。

陶房を訪れ、奥様にご案内頂くと、やはりかなりの作品が並べられていて・・・・。
しかし、意外にも結構「身近」な感じで、やっぱり来てみないと判らないもんだと・・・・。
これまで、「焼きものは一期一会」と知りつつも、諸事情(笑 で後悔してきたことが何度もありましたので、
これは即日で決めようと、ひたすら作品を見ることに専念・・・・。

e0071319_23192657.jpg

郷原氏ご本人にお会いして色々と話をさせて頂くと、実は同世代だということが判り。
備前から土を運ばれ作陶されていること、田土だけでなく山土も使われていること、
室町・桃山期の古備前の良さを追求する為、登り窯ではなく穴窯を使われていることなどに、
真摯さとこだわりを感じました・・・・。

一見地に根を生やした風の、ご自宅兼展示場の古民家が、
実は他所にあった古い蔵などを解体して運び込み、この地で合体再構築!されたものであること、
土壁などの部分は、奥様とご一緒に手を入れ続けられていることなど、
備前焼以外でも興味を惹かれることが多かったです。





e0071319_231959100.jpg色々な角度から楽しめる徳利。
窯変、かせ胡麻(降った灰釉が溶けずカサカサになったもの)と、変化が多いです。

e0071319_23203562.jpg


e0071319_1744618.jpg若干黒めのぐい呑み。
石はぜ(粘土の中の小石がはぜた跡)と玉だれ(流れて固まった灰釉)が、炎の激しさを感じさせます。

e0071319_2322684.jpg窯詰めの際、ぐい呑みを横にして、下とくっつかないよう耐火性の高い粘土を間に四つ入れておくと、炎が粘土以外のところを巡って、こういう色合いが出来上がるそうです。


e0071319_23222964.jpgこちらは、若干赤めのぐい呑み。
ほぼ片面全体に玉だれがかかって、

e0071319_23225536.jpgその裏面は、ご覧の通り鮮やかな赤み・・・・。


e0071319_23245268.jpg嫁女へのお土産、銘々皿。
質実剛健さ、牡丹餅(皿の上に小さな器などを乗せて焼いた時の「抜け」)や火襷の変化もあり、食卓で目を楽しませてくれそうです・・・・。


e0071319_2326164.jpgこれは、頂いた「左馬の茶碗」。
初窯を焚いた時に作る、縁起物だそうです。

e0071319_23264241.jpg馬の文字が「鏡文字」になっています。
「うま」を逆から読むと「まう(舞う)」であり、めでたいとか、人を乗せた馬は左に倒れないので不倒の意味があるようです。

落語で「左馬」を聞いた記憶がありますが、あれは艶噺だったような・・・・(笑。


色々な面で得ることの多かった、今回の窯訪問でした。
[PR]
by syotikure | 2009-11-16 21:05 | 備前焼 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : https://syotikure.exblog.jp/tb/11580881
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by 郷原 at 2009-11-17 22:56 x
こんばんは。
ご紹介ありがとうございます。しっかり宣伝していただき広告代を払わないといけませんね。(^_^)v
Commented by syotikure at 2009-11-18 22:27
>郷原さん、こんばんは。

いえいえ、先日お寄りした際に、備前焼の見方や家の建て方までお伺い出来ましたので・・・・(笑。
また寄らせて頂きます。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。



<< そして三度唐津へ・・・・1 ~... 小品盆栽と山野草展 >>