先月行った唐津焼祭の際、持ち合わせの都合で見送った彫唐津(ほりがらつ)のぐい呑みが、
夢に出てくる程ではないにせよどうにも気になり始め(笑、先日の休み、再び唐津へ・・・・。
そう何度も唐津に行くことはなかろうと、ネットや書物で気になっていた作品等についても、
この機会に窯元や扱いのあるショップを訪ね見てみようかと・・・・。
左から、曹源窯の彫唐津ぐい呑み、炎向窯(ひなたがま)の絵唐津ぐい呑み、飯洞甕窯(はんどうがめがま)の粉引湯呑みです。
曹源窯を直接訪れましたが、焼きものは一期一会、結局同じものには出会えず・・・・。
唐津焼祭で最後まで迷った彫唐津のぐい呑みは、もう少し赤っぽい色合いで、釉薬の具合が半泥子の茶碗「薄氷」を思わせるようなものだったと記憶しています。
その代わりという訳ではありませんが、曹源窯の小島さんからディープな唐津焼のお話を、色々とお伺いする事が出来ました。
このぐい呑みは、古窯跡が複数残るという岸嶽(きしだけ)周辺の土で作られているそうで、また違った魅力を感じました。
高台が二重になっていて、凝った作りです。
こちらはショップで目に留まった炎向窯の絵唐津ぐい呑み。
胎土が透けて見え、いかにも「土もの」といった感があります。
しっかり焼き締まっているのもいい感じです。
指跡や、見込みの釉薬の縮み具合が気に入っています。
こちらもショップで目に留まった、飯洞甕窯の粉引湯呑み。
轆轤引きではなく、粘土板を八角形に貼り合わせて作られています。
器の形と、指跡から見える胎土のコントラストが気に入りました。