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上野焼 ~ 高田窯と渡窯 ~ 

最近、何やら焼きものづいているような気がします・・・・(笑。
一度凝り始めると、とことん行ってしまうのがB型の性格、
と巷間まことしやかに云われているようで、
それじゃあしょうがないわな、と開き直ってみたりもし・・・・(笑。
10月29日にアップした「唐津三昧」、大雑把だったので分けて再度アップしてみました。

ということで(笑、少し前に窯元を訪れて手に入れた、上野(あがの)焼をご紹介・・・・。

左から、高田窯のビールカップ2種(鉄釉・藁釉)と、渡窯のぐい呑みです。
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e0071319_192132.jpgこの高田窯は、小笠原宗家の御指定窯元で、茶器をメインに作陶されているようです。
去年はこちらで鉄釉のぐい呑みを買い求め、この時はこのビールカップが目に留まり・・・・。

窯の方のお話では、無釉焼き締めのビールカップを以前作っていたら、それを愛用されている女性のお客さんから、
「無釉の焼き締めカップは、口紅が付くとなかなか落ちないので、口縁部だけ釉の付いたカップがあるといいですね」
というご要望があり、今回いくつか作られたそうです。

鉄釉・藁釉それぞれ甲乙付け難く、二つ共手に入れてしまいました。
焼酎のお湯割カップとしてもいいです。


e0071319_195889.jpgこちらは、上野焼十一代・渡久兵衛さんの息子さんである仁さんの作品、枇杷色がきれいなぐい呑みの糸底です。

渡久兵衛さんにお話を伺ったところ、この渡窯は上野焼の祖である李朝陶工・尊楷の四男が始まりだそうで、古唐津そのものといった器を伝統的に焼かれているそうです。

藩窯の伝統が、このカチッとした形に顕れているような気もしました・・・・。
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by syotikure | 2009-11-30 02:17 | 焼きもの | Trackback | Comments(0)

帰り道・・・・ ~ 一の瀬焼 明窯 ~

唐津からの帰り道、ちょっと遠回りにはなりましたが、福岡県うきは市の民陶・一の瀬焼に立ち寄りました。
以前、青い塩釉が特徴的な丸田窯というところで、粉引のぐい呑みを手に入れたことがあり、
まだ訪れていない他の窯元も覗いてみたくなったのでした・・・・。

6軒ある窯元のうち、明窯というところに寄ってみました。
展示場に入り端から見ていくと、白い藁釉の下半分に飴釉が流れた湯呑みや、
白い下地の上に赤茶色の刷毛目が入った湯呑みなどが珍しく・・・・。
焼きものの成り立ちについてお尋ねすると、始めは寡黙だったご主人も、徐々に口を開かれるようになり・・・・。
そのうちに、かなりフランクなお人柄ということが判り・・・・(笑。

e0071319_540226.jpgこの間焼いたものの中に、自然釉のかかったいい焼き締めがあります、と一度外に出られ持ってこられたのが、この湯呑み。
ざっくりと面取りした小石混じりの焼き締め肌に、緑釉が荒々しく流れていて、口縁部の白釉には焦げた小石が見え隠れし・・・・。

e0071319_5405156.jpg白釉がかけられた見込みの中にも、降りかかった灰釉が溶けています。
中に土が見えるのを嫌がるお客さんが多くてですね・・・・と仰っていましたが、この湯呑みについては、白釉があった方が緑釉も映えるように思いました。

e0071319_5411018.jpg高台回りもしっかり焼けています。

まだペーパーをかけてなかったので、かけてから使ってくださいね、ということでしたので、帰ってから唇が当たるところや指が引っかかるところなどに、最小限度ペーパーをかけ・・・・(笑。


釉薬の流れ、ざっくりとした肌触り、厚めの陶土の重さを感じつつ、お茶を飲んでおります・・・・。
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by syotikure | 2009-11-21 20:51 | 焼きもの | Trackback | Comments(0)

そして三度唐津へ・・・・2 ~ 三里窯 ~


次に訪れたのは、同じく唐津市北波多の、より岸岳にちかい所に在る三里窯・・・・。
作陶されているのは浜本洋好さんという方で、唐津でも人気作家のようです。

左から、粉引絵唐津の湯呑みと、斑唐津のぐい呑みです。
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浜本さんは私の父親と同年代ぐらいかとお見受けしましたが、
終始丁寧に、気さくにご対応頂き、お人柄の暖かさが伝わってました。
唐津焼の話から現在の世相まで、気が付いたら2時間以上話し込んでいて・・・・(笑。

作られる方がどこに力を入れられ、
手に取る人にどこを見て欲しいのか、
どこが難しく何が希少なのか、
それを知ってから焼きものをみると、また見方が変わるでしょうね、
と申しましたところ、
自分がいいと思ったものを、選ばれればいいんですよ、
十個ぐらいに候補を絞って、その中から決めればいいんです、
というお答えが帰ってきました。

上の二つを箱詰めして頂いた後も、しばらくお話させて頂いていましたが、
そろそろ引き揚げないとまた目移りしそうでしたので(笑、
その旨お伝えし腰を上げかかると、
目移りするぐらいでなかったらダメです、と笑いながら仰られ・・・・。

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by syotikure | 2009-11-18 22:16 | 唐津焼 | Trackback | Comments(0)

そして三度唐津へ・・・・1 ~炎向窯(ひなたがま)~


門司まで来れば、ということで、題名どおり、今年三度目の唐津訪問と相成りました・・・・(笑。
備前徳利とくれば唐津のぐい呑み、となるのは、まことに自然な成り行き・・・・(笑。
エンドレスになりそうですが(笑、そうは懐具合が許さない、ということで・・・・(笑。

今回は、前回訪問時にショップで見かけて気に入った作品の窯元さんと、
新たにネット上で知った窯元さんを訪問することに・・・・。

最初に訪れたのは、唐津市北波多にある、炎向窯(ひなたがま)。
北波多は唐津市内の南西に位置し、唐津焼発祥の地として有名だそうです。

皮鯨(かわくじら)ぐい呑み三種。
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お迎え頂いた奥様のお話では、ご主人は以前大杉皿屋窯にお勤めだったそうで、
窯の名前の由来は、「日向(ひなた)」の「日」の字を、窯元だから「炎」に代えました、ということでした。
まさか独立するとは思ってもいなかったので・・・・、と招き入れて頂いた展示場は、
普通の住居の一室に少し手を加えて作品が陳列されており、
そこへ南向きの窓から陽の光が差し込み、まさに窯のお名前どおりの雰囲気でした・・・・。

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by syotikure | 2009-11-17 20:13 | 唐津焼 | Trackback | Comments(0)

門司の備前焼 ~ 陶房 郷原 ~


この休み、福岡県は北九州市の門司区にある、陶房 郷原さんを訪れました。

門司港の旧大阪商船の2Fギャラリーで見かけて以来気になっていて、
先の休みは「唐津のぐい呑み」、となれば、次は「備前の徳利」に行き着くのは、私的には自然の流れ・・・・(笑。

ただ、ギャラリーで手に入れたリーフレットにある郷原氏の経歴を読むと、
備前焼の人間国宝である山本陶秀氏のもとで10年程修行され、
その後ご出身地の門司に帰られ、ご自分で穴窯を築かれて作陶を続けられているという事だったので、
ちょっと自分の「身の丈」には合わないかも、と思っていました。

陶房を訪れ、奥様にご案内頂くと、やはりかなりの作品が並べられていて・・・・。
しかし、意外にも結構「身近」な感じで、やっぱり来てみないと判らないもんだと・・・・。
これまで、「焼きものは一期一会」と知りつつも、諸事情(笑 で後悔してきたことが何度もありましたので、
これは即日で決めようと、ひたすら作品を見ることに専念・・・・。

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郷原氏ご本人にお会いして色々と話をさせて頂くと、実は同世代だということが判り。
備前から土を運ばれ作陶されていること、田土だけでなく山土も使われていること、
室町・桃山期の古備前の良さを追求する為、登り窯ではなく穴窯を使われていることなどに、
真摯さとこだわりを感じました・・・・。

一見地に根を生やした風の、ご自宅兼展示場の古民家が、
実は他所にあった古い蔵などを解体して運び込み、この地で合体再構築!されたものであること、
土壁などの部分は、奥様とご一緒に手を入れ続けられていることなど、
備前焼以外でも興味を惹かれることが多かったです。

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by syotikure | 2009-11-16 21:05 | 備前焼 | Trackback | Comments(2)

小品盆栽と山野草展

この休み、都城市内で開かれていた小品盆栽と山野草展に、夫婦で行ってきました。
地元の方々が手作りで開催されている、といった趣の会場で、初対面らしき方同士が盆栽談義に花を咲かせていました。
前回訪れた際、勉強会にお誘い頂いていたのですが、仕事や日常の諸事に埋もれ(笑、その後ご無沙汰していたのでした・・・・。

今回の展示で、印象的だった盆栽をご紹介・・・・。

e0071319_1874742.jpg直径5cmほどの鉢の中で、石を抱えたカエデ・・・・。
高さが10cmあるかどうかというサイズでしたが、見事に秋の景色を表していました。


e0071319_1865671.jpg大文字草の盆栽。
初めて見た時、志野か絵唐津のぐい呑みかと思いましたが、胎土の色の白さがちょっと違うようにも思え・・・・。
可憐な淡いピンクの花と、ぐい呑みの長石釉らしい枯れた白さが、よく似合っていました。


e0071319_1872720.jpg鼠志野のぐい呑みを使った、山野草盆栽。
ぐい呑みの口縁部の鉄色が、ちょっとした彩りを与えているように見えました・・・・。


e0071319_188799.jpgこちらは、貝殻の白さに、木の葉と苔の緑が鮮やかな作品。
こういった組み合わせは初めて見ました。
鉢として使えそうな他の素材の組み合わせも、考えさせる盆栽でした・・・・。
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by syotikure | 2009-11-15 20:59 | 盆栽 | Trackback | Comments(2)

赤い秋 ~ 琥珀エビス & ちくご胡坐「金太郎ラベル」 ~

最近なんだか、暖かく・・・・(笑。
「暖の戻り」という言葉は聞いた事ないですが、なんだかそんな感じがし。

風呂上り、久しぶりにビールが飲みたくなり、
先頃までの寒さで買っていたことをすっかり忘れていた、琥珀エビスを飲むことに・・・・。

e0071319_23343181.jpg9月の連休、門司港の旧大阪商船の建物内で見かけて以来気になっていて、最近縁あって手に入れた、陶房 郷原さんの備前焼に注いでみました。
以前何かで読んだとおり、なかなか泡が消えずに、いわゆる缶ビールの「金臭さ」も消え味がまろやかになったような・・・・。焼き締め陶の器が好まれる、理由の中の一つだと思われます。

窓を開け、かすかに聞こえてくる虫の音をBGMに、芳醇な味わいを楽しみながら読むアテは、池波正太郎著「青春わすれもの」。
池波氏の「職人気質」を節々に感じさせ、なかなか真似の出来ない粋な半生を振り返った自伝です。

なにやら、贅沢ささえ感じてきました・・・・。


e0071319_23333618.jpg35缶1本開けて、どうも飲み足りない感じがしてきたので(笑、次に開けてみたのは福岡は久留米の酒蔵、池亀酒造製のちくご胡坐(あぐら)「金太郎ラベル」。
普通のちくご胡坐とどう製法が違うのか知りませんが、雑味が少なくスムースで、常圧麦らしい苦旨みと程好い甘みのバランスがなかなか・・・・、美味いです・・・・。

備前焼の器との相性も良さそうで、なんだか知らないですが、満足してしまいます・・・・(笑。



琥珀エビスと備前焼の窯変、そして「柳川凧」の金太郎のラベルに私の顔と(笑、赤尽くしの夜となりました・・・・。
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by syotikure | 2009-11-10 00:50 | 焼酎・酒 | Trackback | Comments(2)