唐津焼の色と土 ~ 五蘊坊窯と大谷工房 飯洞甕窯 ~


この連休、嫁女は仕事で忙しく、よって一人ふらりと唐津へ・・・・(笑。

吉木文志氏の五蘊坊(ごうんぼう)窯と、梶原靖元氏の大谷工房 飯洞甕(はんどうがめ)窯を訪れてきました。

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五蘊坊窯の朝鮮唐津ぐい呑みと、飯洞甕窯の灰釉ぐい呑みと絵唐津湯呑みです。
それぞれの窯元の特徴が、よく出ていると思われる焼きものを手に入れました。






e0071319_1813892.jpg五蘊坊窯の朝鮮唐津ぐい呑み。
斑釉がよく溶けて鉄釉と混ざり、いい色合いになっています。

斑釉は、鉄釉に較べて融解温度が約100℃高いといわれ、斑釉の流れ込んだ鉄釉が、流れ落ちるギリギリのところで結晶化した、と見ることも出来るかと・・・・。

これぐらいの(白と黒の)割合が、どうも自分の好みのようです・・・・。

e0071319_182144.jpg見込みには、融けて分厚く溜まった斑釉の中に、気泡がちらほら・・・・。

e0071319_1822016.jpg高台脇も、いい色に焼けています。


e0071319_1823945.jpg飯洞甕窯の灰釉ぐい呑み。

梶原さんにお話をうかがったところ、最近は青磁に興味があるということで、多少その傾向が現れているようにも思えました。

使われている釉薬は、羊歯(しだ)や色々なものの灰を調合してある、ということでした。

e0071319_182569.jpg釉薬が縮み、独特の景色を作り出しています。

古唐津を調べると、稲の収穫量が多くなかったと想像される唐津の岸岳周辺では、当然貴重な稲藁は釉薬として使われず、羊歯(しだ)や雑木の灰を釉薬に使ったものが見られるそうで・・・・。

e0071319_1832555.jpg高台までかけられた釉薬には、胎土に含まれた鉄分由来か、所々に赤みが顕れています・・・・。


e0071319_1834635.jpg絵唐津湯呑み。

付け絵は、何が描かれているのかよく判りませんが(笑、何やら力強い雰囲気を感じました。

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e0071319_1842555.jpg高台の縮緬皺(削った時に出来る皺)や、へらで削った高台脇に、硬質な胎土の雰囲気が出ています。

花崗岩が風雨や太陽熱によって風化し、それが水に流され堆積・熟成して粘土になる、ということは知っていましたが、こちらは「唐津らしい」粘土が使われているようです。
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by syotikure | 2009-12-13 20:44 | 唐津焼 | Trackback | Comments(0)
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