今宵は、常圧麦「藤の露」と「藤の露 古酒」です。
思い返してみると、初めて飲んだ常圧麦焼酎が、この「藤の露」でした。
レギュラー「藤の露」は、「麦の穂」のような、といえばいいのか、独特の芳醇な麦の香りがあります。
甘みがあって飲みやすく、しっかりとした常圧特有の飲み応えもあり、余韻が響きますね。
レギュラーでも充分こなれていて、しっかり寝かせている事がうかがえます。
ロックにしてもさほど印象は変らず、飲みやすいです。好きですね(笑。
そして「藤の露 古酒」。
レギュラーと比較すると、香りは若干おとなしめです。口に含むと「ブァッ」と麦の香味が口の中に広がり、旨み・コクそして甘みとも充分で、スムースに喉を過ぎていきます。
一言でレギュラーとの違いを言えば、「スムースさ」でしょうか?
ロックにすると、更にスムースさが増すような気がします。
下戸の嫁女は、一口ずつ飲み較べて「古酒の方が甘い」と言っておりました。
この焼酎は
「園の露」と同じ諸塚村の、
藤本本店という蔵元で作られています。
「石原けんじ大佐先生 焼酎論集」の中の「K08 山隘の蔵に行く~藤本本店」編に、蔵元の歴史とインタビューが紹介されています。
ご家族お二人で作られている、この「藤の露」と「藤の露 古酒」。昔ながらの常圧蒸留の麦焼酎を、じっくり寝かせて、出荷されています。
いつまでも、飲み続けたい焼酎です。